2.会社売却で大成功できた会社に見られる15の特徴

2-1. 15の特徴

残念ながらすべての会社が会社売却に大成功することは難しいのが現実です。
専門性の高い本を何冊も読みこんで、どんなに頑張って準備しても、
結局、徒労に終わる可能性が高いのであれば、
多忙な経営者やオーナーがM&Aの準備に多くの時間を割くことは現実的ではありません。

しかし、大成功の可能性を事前に自己診断できるのであれば、
具体的な期待の上で、精一杯の準備をすることができると思います。
本来、複雑な要素が絡み合いながら、最終的な結果に影響を与えるのですが、
ここでは簡単に自己診断するという便宜を重視し、
シンプルな15の特徴にまとめています。

会社売却による大成功、
言い換えれば、思っていたよりも大幅に高く売れたという会社には
以下の特徴があることがわかっています。

会社の10の特徴

  1. 人間の根源的ニーズ(衣・食・住や安全・美容・健康など)に直接対応する事業や、その支えとなっている事業(販売、物流、システム、金融等)を展開している
  2. 市場が(急)成長している、少なくとも安定している
  3. ビジネスモデルにユニークな仕組みが組み込まれていて、実質的にライバルが(ほとんど)いない
  4. 成長のための物理的制約が小さい(設備や人材等の物理的経営資源が容易に確保可能、インターネット等の物理的制約の小さい手法で売上拡大が可能等)
  5. 成長余地があるが実現できていない(人材、資金等の経営資源が不足していて、潜在顧客へリーチできていない、環境変化のチャンスに対応できていない等)
  6. 海外市場で成功している、または成功できる見込みがある
  7. 財務データが会社の本来の実力を反映していない(先行投資、一時的支出、節税、オーナー関連費用等のために利益と純資産が薄くみえてしまう等)
  8. 会社の実態を外部に説明しにくい(大きく事業構造を変更している、部門別業績状況の格差が大きい等)
  9. 改善余地のある費用の割合が大きい(費用対効果を明確に評価しにくい費用、長年に亘り見直しをしていない費用や支出の割合が大きい等)
  10. 事業で使用していない不動産や金融資産を多く保有している

株主・経営者の5つの特徴

  1. 売却先や売却方法について柔軟に検討できる
  2. 急いで会社を売却しなくてもよい
  3. 急いで完全に引退しなくてもよい
  4. 経営者が論理的思考や数字に強い(または有能なサポート役がいる)
  5. 顧客をはじめとする社会への貢献を第一と考え、企業が持続的成長することによって、株主、経営者、従業員、取引先が結果として潤うということを理解している

2-2. 大成功しやすい会社かどうかの判定方法

冒頭の大成功例では、会社の特徴10のうち8から9の項目で当てはまっていました。

上記の会社の10の特徴に、数多く、しっかり当てはまる会社の場合、
株主・経営者が5つの特徴を備えるよう考え方をセットすることで大成功の可能性が高まります。