はじめに

投資銀行や独立系M&Aハウスで、M&Aバンカーをやっていると、
同じ会社の売却案件なのに、複数の買い手候補から、
大きな価格差(場合によっては5倍や10倍の開き)のある価格が提示される事態にしばしば遭遇します。
同じ会社について、同時期に、同じ情報を元に評価しているにもかかわらず、です。

M&Aの進め方次第で、たった1つの最低水準の価格のみが提示される状況に陥り、
売り手オーナーは、事実上の失敗と気づきもせずその条件を受け入れ、
大事な会社の経営権を売却しているケースが実際に数多く発生しています。
特に、中堅・中小企業の売却案件でよく生じる事態です。

  • なぜ、そのような大きな価格差が生じるのか?
  • 自分の会社を正当に評価してもらい、少しでも高く売るにはどうしたらいいか?
  • 従業員等のデメリットを減らしつつ高く売る方法はあるのか?

これらの疑問について、スッキリした上で、具体的なM&A準備を始め、M&Aによる会社売却を成功させてください。

中堅・中小企業のM&Aによる会社売却は、
残念ながら大成功が少なく、失敗が多いのが実態です。
原因は、ズバリ、売却会社オーナーの「M&Aに関する無知と準備不足」です。

最初に申し上げておきますが、M&Aの準備は非常に大変です。
特に中堅・中小企業では、適切な情報開示のための基礎的な体制が整っていないのが普通ですから、大企業よりもむしろ負担感が大きいと思ってください。

M&A準備のために必要な努力

ただし、やり方次第でその苦労が想像以上の結果として実を結びやすいのも、
中堅・中小企業M&Aの特徴の1つであり、
オーナー社長の場合には、たった数か月間の努力(M&Aの準備)が、
役員報酬換算で数十年分の収入アップとなるケースもありますので、
これほど費用対効果の高い努力はないということもできるのです。

M&Aによる会社売却は、一生に一度しか経験しない方が大半ですから、
失敗は成功の素とはなりません。
慎重に情報収集し、賢明な作戦を立て、入念な準備をした上で、
幾年、幾十年もの汗と努力の結晶を、ふさわしい形に結実させていただきたいと思います。

大きなリスクを背負ってきたオーナー経営者にはそれを獲得する権利がありますし、
最もふさわしい相手による最も優れた経営戦略によって、
単独での潜在力以上に会社を成長させてもらうことは、
結果として、顧客、従業員、取引先といった社会への貢献にもなります。
周囲の関係者の方のためにも、最高の条件を目指すべきなのです。

「企業の将来価値を最大化するための「貢献」(=M&Aの準備)に対し、
株式売却額の増大という「報酬」(=高く売れる)が与えられる」

ということを忘れないでください。

本サイトでは、経験豊富なM&A バンカーやM&A 弁護士・公認会計士が、
売り手オーナー様が事前に知っておくべきと思うことや、
今までなかなか説明されてこなかったM&A 市場の実態について、
できるだけ事実や経験に則して客観的に記載したつもりです。

複雑を極めるM&A の因果関係の全てについて網羅できたとは到底考えておりませんが、
適切なM&A の準備をすることで、会社や従業員の将来の希望が確保され、
会社の売却を検討中のオーナー様が、予想以上の成果を得られるよう、
わかりやすさと正確性の両立に最大限の配慮をしたつもりです。

内容を具体的に検討し始めると、あれも書くべき、これも書くべきと
当初想定以上に分量が膨らんでしまいましたが、
本サイト情報が、会社売却を検討されているオーナー様にとって、
少しでもお役に立てば幸いです。

大成功事例

売上高3億円、営業利益500万円、純資産2,000万円の会社を5億円で売却
売却前の役員報酬は1,000万円なので役員報酬50年分
売上高5億円、営業利益0.5億円、純資産2億円の会社を20億円で売却
売却前の役員報酬は4,000万円なので役員報酬37.5年分)
売上高2億円、営業利益300万円、純資産2,500万円の会社を3億円(※)で売却
売却前の役員報酬は1,000万円なので役員報酬30年分)
【※売却後に成長すると、合計5-10億円(役員報酬50 -100年分)も可能】

準備不足vs周到な準備